薬剤科
更新:2024年4月
薬剤科長 賀勢泰子
当院は、1977年4月に高齢者の理想郷を目指して設立以来、地域の高齢者医療・福祉に取り組んでいます。高齢者医療には多職種からなるチーム医療が不可欠です。我々薬剤師は、薬の専門家として、チーム医療の一員として、高齢の患者さんひとりひとりに寄り添い、個々の特性に応じた薬物療法の提供に努めています。薬剤師の本来の役割は、患者さんに安心して服薬してもらうことで治療効果を高め、副作用はないか、指示どおりの服薬が可能であるか、患者さんの服薬能力を評価し、さらには、服薬後の経過を確認しながら次回の薬物療法のサイクルを適正化することにあります。
また入院から退院まで継続的に関わり、退院後も安心して薬物療法を行って頂けるよう薬剤管理サマリーを用いた情報共有を行い、地域との連携を大切にしています。
医師、看護師、管理栄養士、リハビリテーションスタッフ、介護福祉士等と共に、患者さんのために何ができるかを常に念頭に置いて、薬物療法の適正化に取り組んでいます。
チーム医療の実践
薬剤科のミッション
薬剤科の業務について
チーム医療について
委員会活動
当院では、下記に示すように医療安全部門、医療サービス部門など32の常設委員会を編成しており、薬剤師は18の委員会の一員としてチーム医療に参画しています。
薬剤科のあゆみ
1977年 |
40床にて開院 |
1979年 | 280床に増床 |
1988年 | 介護老人保険施設(定員64)開設 |
1989年 | 注射処方箋 全病棟にて完全実施 |
1991年 | 感染防止委員会に参画 |
1992年 | TPN混注業務開始 |
1994年 | 薬剤管理指導業務開始 |
1995年 | ケアカンファレンス参画、皮膚科褥瘡回診同行開始 医薬品適正使用研究(H2拮抗剤) |
1996年 | 薬剤情報提供業務開始 全病棟カンファレンス参加 |
1997年 | 医薬品適正使用研究(VCM) |
1998年 | 医薬品適正使用研究(服薬困難への介入) 経管栄養投与時のチューブを介した与薬に簡易懸濁法導入 |
1999年 | 高齢者のADLと薬剤の影響調査研究 医薬品適正使用研究(高齢者の抗菌薬適正使用) |
2000年 | 特殊感染症薬物療法研究(疥癬) 調査研究協力(PEM) 高齢者薬物療法調査研究協力 (糖尿病) 高齢者薬物療法調査研究協力 (高齢者虚血性心疾患) |
2001年 | 疥癬治療薬剤(ペルメトリン)使用調査研究 |
2003年 | 簡易懸濁法における配合変化研究 |
2004年 | 院内製剤 ブロー氏液調製と臨床治験 |
2006年 | 頸部聴診法による服薬能力の評価と服薬支援 注射調剤室改修・クリーンベンチ採用 オーダリングシステム稼働開始 散薬調剤監査システム導入 |
2007年 | 全病棟にて無菌調整実施 |
2011年 | MSWとの協働で入院相談時から処方支援を開始 プロトコールに基づく処方支援始動 |
2012年 | 病棟薬剤業務実施加算届出・薬剤師によるオーダリング始動 栄養サポートチーム加算 |
2014年 | 特別養護老人ホーム開設 病院規模200床へ変更 ポリファーマシー対策始動 入院時持参薬プロトコール始動 高齢者の適正な腎機能評価調査研究(Ⅰ期) |
2016年 | 院外処方箋発行に際して 保険薬局とのプロトコール作成 高齢者の適正な腎機能評価調査研究(Ⅱ期) |
2018年 | 新病院建設(総病床数 118床)介護医療院創設(定員32名) 電子カルテシステム導入 |
2019年 | 居宅療養管理指導届出 ポリファーマシー対策強化(オーダリング実施時に警告表示開始) |
2020年 | 病院規模変更(総病床数 90床)介護医療院増床(定員60名) |
2019年 |
トピックス 慢性期comの取材を受けました。 |