各種委員会の紹介
主要な委員会のトピックスを紹介します
セーフティマネージメント委員会
リスクマネージメント委員会は、平成17年4月1日付けで、セーフティマネージメント(PSM)委員会へ名称を変更しました。 また、いわゆるヒヤリハットおよび医療事故をイベントと総称し、すべてのイベントをその重大度に従って分類する本院独自のクラス方式を採用して分類集計してきましたが他施設データとの比較を容易にするため、平成30年4月1日(平成30年度)から、国立大学付属病院医療安全協議会のレベル分類へ移行しました(規約改訂)。詳しくは下記事例報告のページをご覧ください
平成31年4月1日~令和5年3月31日までに院内で報告された事故およびヒヤリハット事例の集計結果を新たに掲載しました。
ポケットマニュアル(第7版)について
セーフティマネージメントマニュアル、院内感染防止マニュアルからの抜粋および徘徊や大規模災害時の避難方法等、常時必要な項目を、Patient Safety Manualとしてポケットサイズにまとめ、職員全員に配布していますが、各種規約の改訂等により、令和3年4月には第7版となっています。
感染防止委員会
ICTについて
感染防止委員会は平成3年に発足、平成16年にはInfection Control Team(ICT)も発足しました。院内Antibiogram作成やカテーテル血流感染、尿カテーテル感染サーベイランス等行っています。平成22年9月からはチェックリストを用いたICT院内ラウンドも行っています。
規約改訂について
院内感染防止規約は令和5年10月、第30版として改訂されました。抗菌薬使用指針は2022年版となっています。
転倒防止委員会
転倒リスクアセスメント解析結果による転倒サーベイランスと予防対策について
平成14年院内転倒報告例をもとに、平成14年から施行しているポイント制による転倒アセスメント結果を、転倒事例ごとに検討し、転倒危険度を危険度1-3と設定しました。平成16年度からは危険度の高い患者様にはインフォームドコンセントのうえでマーキングを行い転倒予防を行っています。平成19年度には転倒件数が減少した実績により、久仁会改善工夫提案制度による表彰を受けました。
平成26年度~29年度の転倒事例298件について、そのデータを使用し転倒リスクを求めた結果、平成16年度の検討結果とほぼ同じ結果となりました。転倒マーキング同意書に使用されている表を新しいものに置き換えましたが、対応には変更はありません。
毎年度新たな数値目標を設定して努力をつづけています。
骨折防止委員会
転倒・転落による骨折対策として発足した委員会で、リスク評価によるマーキング等により骨折症例の減少に寄与してきましたが、令和1年新病院での衝撃吸収床の採用もあり、令和4年度には念願の「転倒・転落による骨折0(ゼロ)」を達成しました。
褥瘡防止委員会
平成11年に発足、院内発生0(ゼロ)を目標に活動を続けてきましたが、持込褥瘡が平成22年12月に治癒したことにより初めての院内褥瘡0(ゼロ)を達成しました。“ 褥瘡0“ T シャツを作成し気勢を上げました。その後、持込褥瘡症例や少数の院内発生があり褥瘡ゼロの維持はできませんでしたが、令和5年3月までに4回の褥瘡ゼロ期間を達成しています。リスク判定と、2時間毎の体位交換、ラップ療法を中心とした治療を行い成果をあげています。
NST(栄養サポートチーム)
鳴門山上病院は平成17年7月8日付けで、診療部、診療協力部および看護部に所属する全職員をもって栄養サポートチーム(NST)を構成しました(NST規約第1条)。NSTは栄養状態または栄養管理に問題のある患者・入所者様に対して、効果的な栄養療法についての助言ならびに適正な栄養管理を行い、治療効果を高めまた医療の質および患者・入所者様のQOLの向上を目指すことを目的とします(同第2条)。NSTコアスタッフとして、医師、看護師、栄養士、薬剤師、臨床検査技師、言語聴覚士、作業療法士等が選任され、週1回のミーティングおよび回診やNSTレポート作成等、NST業務の中心となって活動しています。日本静脈経腸栄養学会のNST認定をうけ、日本健康・栄養システム学会臨床栄養士研修施設です。
RCT(呼吸ケアチーム:Respiratory Care Team)
呼吸ケアチームは、呼吸状態または呼吸管理に問題のある患者、誤嚥および誤嚥性肺炎リスクの高い患者に対して、効果的な呼吸療法、呼吸リハビリおよび口腔ケアについて、助言ならびに適切なケアを行うことで治療効果を高め、肺炎発症を抑制し、また医療の質および患者のQOLの向上を目指すことを目的として設置されました。医師、呼吸療法認定士(PT)、看護師、STにより構成されています。
平成31年2月15日には、第18回日本病院総合診療学会学術集会で「療養病床での肺炎反復症例に対するカフアシストの導入」を発表し、会長賞を受賞しました。
(Clinical indicators:肺炎診療成績 もご参照下さい)。
編集委員会
広報誌「やまかみニュース」は年4回の発行を行っております。毎回約400部制作し、各部署や関連施設等へ配布しております。また、患者様やご家族、休職中の職員にも配布し好評を得ております。なお、HP小委員会は、本ホームページの内容充実をはかるため、当初編集委員会内に設置されましたが、迅速で充実した情報発信を行うため、平成21年から情報管理委員会に吸収合併されました。
サービス向上委員会
医療法人久仁会では、利用者様のご意見を定期的に伺っております。自由なご意見をお聞かせ戴くとともに、各職種毎の評価を5段階に数値化し記載戴いています。(評価基準は、良いは1、普通は3、悪いは5としています。)お届け戴いた貴重なご意見に対しては、サービスの向上を図りながら定期的に掲示板へ公表しております。
情報管理委員会
年6回開催。診療録管理、診療情報2次利用、開示の管理、診療録監査業務、院内LAN、オーダリングシステムの管理等を行っています。平成21年からはHP小委員会を吸収合併し、HPの管理も行い、2ヶ月毎以上の改訂を行うよう努力しています。
環境美化委員会
各部署委員と管理部、清掃委託業者による委員会を毎月1回開催し、保清業務、空調機清掃、緑地剪定等につき検討しています。害虫駆除、鳥害等についても検討していきます。保清業務の一環として実施された廊下手すり等のハイター清拭は、ノロウィルスのみならず、インフルエンザ感染の予防に大いに貢献したと思われました。
図書委員会
院内図書の一元管理を行うとともに、鳴門市図書館の移動図書館車「青い鳥号」を利用させていただき、患者様用の図書貸出利用を推進しています。毎月40-50冊程度の利用が継続しており、好評です。
身体抑制廃止・人権擁護委員会
高齢者に対する虐待については、平成18年4月には「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」(「高齢者虐待防止法」)が施行され、介護保険法も改正により、医療・介護施設職員にも法律上の責務が記載されています。訪問看護、訪問リハビリ、通所デイサービス(ステップ)や、今後予定している訪問診療など、地域と直接かかわる業務を行なっている以上、不可欠な取り組みであるとの認識から、その重要性をあらためて確認し、久仁会として人権を擁護する意思を明確にするため、「虐待防止・早期発見対応マニュアル」を作成し、すでに活動中の身体抑制廃止手順と合わせて「人権擁護委員会」を委員会組織として立ち上げました。第一回委員会は、平成25年9月6日に開催されました。その後委員会は隔月で開催、毎年人権擁護に関わる研修会開催等をおこなってきましたが、平成30年3月、活動をさらに周知・強化させるため、委員会名を、「身体抑制廃止・人権擁護委員会」へ変更し、活動を継続しています。
各委員会の規約・マニュアル等についてのお問い合わせは
info@kyujinkai-mc.or.jp
までご連絡ください