平成19年度 集計結果
平成19年度(H19.4.1~H20.3.31)の入棟患者様のまとめ
入棟者総数
性別 | 年齢 | ||
男性 | 35名 | 男性 | 79.5歳(51-90) |
女性 | 77名 | 女性 | 82.0歳(58-99) |
総数 | 112名 | 平均 | 82.0±10.2歳 |
疾患別入棟者数
疾患名 | 男性 | 女性 |
脳血管障害(高次脳機能障害含む) | 7名 | 15名 |
下肢骨折 | 1名 | 23名 |
廃用症候群 | 27名 | 39名 |
その他 | 0名 | 0名 |
平均在棟日数82.0日(n=112)
疾患別平均在棟日数
脳血管障害(高次脳機能障害含む) 114.9±49.6日
下肢骨折 69.3±34.0日
廃用症候群 75.7±25.0日
転帰(退院の状況)
同期間での退院患者様の状況です。
38%がご自宅もしくは老人保健施設等へ退院しています。このグループは治癒もしくは軽快退院と考えられます。
29%は、他院を含む介護療養施設へ転棟もしくは転院しています。ADLの改善はみられますが、麻痺等の残存のため自宅等での生活にはまだ困難があるグループと考えられます。
30%は、さらに医療的なケアが必要とされ医療病棟へ転棟しています。近年の入院患者様の重症化を反映した結果となっています。
リハビリテーションの効果を検討するため、入棟時と退院(退棟)時のBarthel IndexおよびFIMを症例数の多い下記3群で比較しました。
Barthel Index
脳血管障害 | 下肢骨折等 | 廃用症候群 |
入棟時 退棟時 | 入棟時 退棟時 | 入棟時 退棟時 |
(paired t-test)
Barthel Index*とは
1955年来、米国メリーランド州の慢性疾患の病院であるMontebello State病院、Deer‘s Head病院、Western Maryland病院で、ケアが自立していない神経筋、または筋骨格系の障害をもった患者の能力を評価採点し、経時的にテストし、PTのDorothea W.Barthelが開発し、1965年 Dr Florence I. MahoneyによってMaryland State Medical Journalに発表されたADL評価法の1つ
食事、移乗、整容、トイレ動作、入浴、移動、階段昇降、更衣、排便コントロール、排尿コントロールの10項目100点満点で評価します。
*Mahoney FI, Barthel DW: Functional evaluation; the Barthel index. Md Med State J 14: 61-65, 1965
FIM(Functional Independence Measure)
脳血管障害 | 下肢骨折等 | 廃用症候群 |
入棟時 退棟時 | 入棟時 退棟時 | 入棟時 退棟時 |
(paired t-test)
症例数の多かった3つの疾患群での比較検討では、すべての群でIndexの改善がみられ、リハビリテーションの効果が確認できました。
FIMとは
Functional Independence Measureの略。介在量の測定を目的としたADL評価法。食事や移動などの「運動ADL」13項目91点および「認知ADL」5項目35点で評価します。