平成18年度 集計結果

平成18年度(H18.4.1~H19.3.31)の入棟患者様のまとめ

入棟者総数 70名
男性26名
女性44名
年齢
男性73.5歳(41-97)
女性84.0歳(58-98)
平均80.0±11.8歳

疾患別入棟者数 男性 女性
脊髄損傷(1-b) 1 3
下肢骨折(2) 3 24
廃用症候群(3) 30 28
靱帯損傷 0 2

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平均在棟日数         81.0日(n=116)

疾患別平均在棟日数

脳血管障害(1-a) 130.2±37.0日
脊髄損傷(1-b) 69.8±23.8日
下肢骨折(2) 80.8±19.7日
廃用症候群(3) 62.0日

転帰(退院の状況)

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同期間での退院患者様の状況です。
40%がご自宅もしくは老人保健施設等へ退院しています。このグループは治癒もしくは軽快退院と考えられます。
34%は、他院を含む介護療養施設へ転棟もしくは転院しています。ADLの改善はみられますが、麻痺等の残存のため自宅等での生活にはまだ困難があるグループと考えられます。
25%は、さらに医療的なケアが必要とされ医療病棟へ転棟しています。近年の入院患者様の重症化を反映した結果となっています。

リハビリテーションの効果を検討するため、入棟時と退院(退棟)時のBarthel IndexおよびFIMを症例数の多い下記3群で比較しました。

Barthel Index

脳血管障害(1a) 下肢骨折等(1b) 廃用症候群(3)
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入棟時        退棟時 入棟時        退棟時 入棟時        退棟時

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(paired t-test)

Barthel Index*とは
 1955年来、米国メリーランド州の慢性疾患の病院であるMontebello State病院、Deer‘s Head病院、Western Maryland病院で、ケアが自立していない神経筋、または筋骨格系の障害をもった患者の能力を評価採点し、経時的にテストし、PTのDorothea W.Barthelが開発し、1965年 Dr Florence I. MahoneyによってMaryland State Medical Journalに発表されたADL評価法の1つ          
 食事、移乗、整容、トイレ動作、入浴、移動、階段昇降、更衣、排便コントロール、排尿コントロールの10項目100点満点で評価します。
*Mahoney FI, Barthel DW: Functional evaluation; the Barthel index. Md Med State J 14: 61-65, 1965

FIM(Functional Independence Measure)

脳血管障害 下肢骨折等 廃用症候群
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入棟時        退棟時 入棟時        退棟時 入棟時        退棟時

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(paired t-test)

症例数の多かった3つの疾患群での比較検討では、すべての群でIndexの改善がみられ、リハビリテーションの効果が確認できました。

FIMとは
 Functional Independence Measureの略。介在量の測定を目的としたADL評価法。食事や移動などの「運動ADL」13項目91点および「認知ADL」5項目35点で評価します。