令和3年3月24日からの新型コロナウイルス感染症発生につきましては、入院・入所者の皆様、ご家族の皆様、外来や通所・訪問業務にかかる関係各位には大変なご心配ご迷惑をおかけいたしました。また、感染した患者様の転院治療を快くお引き受けいただきました指定医療機関の皆様ならびに転院調整にご尽力いただきました皆様にも心から感謝申し上げます。

今回の発生はスプレッダーとなった職員による夜勤時間帯での暴露によるものですが、日頃から本院では「声掛けケア」や認知症対応など、体に近い・触れるケアを実践しており、同職員も患者さんに触れるケアを一生懸命に行ってくれたものと思います。その結果がこのような形になり、本人のショックは計り知れないと思います。本人の陽性診断も家族内感染での自覚症状発症前であり、正に、「降ってきたような災害」とも呼べるものです。変異型ウィルスの高い感染能力は、従来まで十分と思われていたサージカルマスクによるユニバーサルマスキング、多床室による隔離観察など、感染管理の隙間を突き、感染管理に携わるスタッフは大いに反省し速やかに対策を強化して対応しました。最終的に10名の患者様、2名の職員の発症となりましたが、病床ひっ迫により本院で現在まで対応させていただいているお一人を除き、転院調整後、指定医療機関のご対応により、治療を継続していただいております。一部の患者様は回復後すでに帰院されており、ご対応いただきました関係各位、スタッフの皆様には感謝の言葉もありません。皆様のご回復を心から願っております。

本院では平成30年新築移転により設計上全ての病室が24時間強制換気による陰圧管理となっており、N95マスクの標準使用や個人防護具の強化など、感染管理をさらに強化して対応を続けることにより、初回暴露と暴露後のコホート隔離4床室内での発症以外は、病室を超えた感染拡大を最小限にとどめ、4月9日を最後に新たな発症を認めておりません。4月20-21日には当該病棟スタッフのPCR検査を実施、全員の陰性を確認しました。また、4月20-23日には、新型コロナウィルスワクチン接種を職員、入所者を対象に実施し、1回目の接種を完了しました。

これにより、本院では最後の発症から2週間以上を経過した4月26日(月)を目途に厳重な感染管理のもと、外来診療、通常の入退院受け入れ、通所・訪問サービス等を順々に再開いたします。再開にあたっては多少の混乱も予想されますので、慎重にかつ徐々に対応させていただきますのでご理解、ご協力よろしくお願い申し上げます。

ご支援、ご協力いただきました全ての関係者の皆様へ深く感謝申し上げるとともに、今後とも変わらぬご愛顧をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

令和3年4月23日
医療法人久仁会 鳴門山上病院
病院長 國友一史
理事長 山上敦子