平成15年度 集計結果
平成15年度(H15.4.1~H16.3.31)の入棟患者様のまとめ
入棟者総数 107名
男性49名
女性58名
年齢
男性 73.8歳(47-95)
女性 81.2歳(56-97)
平均 77.8±11.1歳
疾患別入棟者数
男性 | 女性 | |
脳血管障害(1-a) | 13例 | 19例 |
脊髄損傷(1-b) | 1例 | 0例 |
下肢骨折(2) | 9例 | 26例 |
廃用症候群(3) | 13例 | 12例 |
3に準ずる病態(4) | 3例 | 1例 |
平均在棟日数 111.9±66.7(2-195)日(n=107)
疾患別平均在棟日数
脳血管障害(1-a) | 121.3±64.4(2-195)日(n=42) |
脊髄損傷(1-b) | 3日(n=1) |
下肢骨折(2) | 133.5±56.3(4-184) 日(n=35) |
廃用症候群(3) | 86.5±65.7(2-182)日(n=25) |
その他(4) | 9.8±3.2日(n=4) |
転帰別平均在棟日数
自宅復帰 | 114.0±70.7(2-195)日(n=37) |
老健等 | 124.0±80.3(4-184)日(n=8) |
特養等 | 115(174.56)日(n=2) |
転棟、転院 | 121.6±66.3(2-181)日(n=41) |
転帰(退院の状況)
同期間での退院患者様の状況です。
約5割がご自宅もしくは老人保健施設等へ退院しています。このグループは治癒もしくは軽快退院と考えられます。
残りのほとんどは、他院を含む介護療養施設へ転棟もしくは転院しています。軽快してもご自宅等での生活にはまだ困難があるグループと考えられます。
しかし、この分析からは回復期リハビリテーション病棟で行ったリハビリテーションの効果は明確には示されません。
リハビリテーションの効果を検討するため、入棟時と退棟時のBarthel Index*を比較しました。
脳血管障害(1a) | 下肢骨折等(1b) | 廃用症候群(3) |
入院時 退院時 | 入院時 退院時 | 入院時 退院時 |
その結果、症例数の多かった3つの疾患群での比較検討では、すべての群でIndexの改善がみられました。廃用症候群以外では有意な改善となり、リハビリテーションの効果が確認できました。
Barthel Index*とは
1955年来、米国メリーランド州の慢性疾患の病院であるMontebello State病院、Deer‘s Head病院、Western Maryland病院で、ケアが自立していない神経筋、または筋骨格系の障害をもった患者の能力を評価採点し、経時的にテストし、PTのDorothea W.Barthelが開発し、1965年 Dr Florence I. MahoneyによってMaryland State Medical Journalに発表されたADL評価法の1つ
食事、移乗、整容、トイレ動作、入浴、移動、階段昇降、更衣、排便コントロール、排尿コントロールの10項目 100点満点で評価
*Mahoney FI, Barthel DW: Functional evaluation; the Barthel index. Md Med State J 14: 61-65, 1965