平成14年度 集計結果
平成14年度(H14.4.1~H15.3.31)の入棟患者様のまとめ
入棟者総数 93名
男性 38名
女性 55名
年齢
男性 74.5歳(42-94)
女性 81.2歳(53-103)
疾患別入棟者数 | 男性 | 女性 |
脳血管障害(1-a) | 22例 | 25例 |
脊髄損傷(1-b) | 0例 | 1例 |
下肢骨折(2) | 9例 | 25例 |
廃用症候群(3) | 6例 | 4例 |
3に準ずる病態(4) | 1例 | 0例 |
平均在棟日数 144.5±53.1(19-210)日
疾患別在棟日数
脳血管障害(1-a) | 144.6±51.6(27-210)日(n=47) |
脊髄損傷(1-b) | 163日(n=1) |
下肢骨折(2) | 143.8±58.3(19-182)日(n=34) |
廃用症候群(3) | 170.2±23.5(121-192)日(n=10) |
その他(4) | 30日 (n=1) |
転帰別在棟日数
自宅復帰 | 130.9±59.2(27-210)日(n=29) |
老健等 | 167.4±32.6(81-182)日(n=9) |
特養等 | 139.0±80.8(46-192)日(n=3) |
転棟、転院 | 170.1±25.8(42-189)日(n=36) |
転帰(退院の状況)
同期間での退院患者様の状況です。
約4割がご自宅もしくは老人保健施設等へ退院しています。このグループは治癒もしくは軽快退院と考えられます。
約半数が、他院を含む介護療養施設へ転棟もしくは転院しています。軽快してもご自宅等での生活にはまだ困難があるグループと考えられます。
しかし、この分析からは回復期リハビリテーション病棟で行ったリハビリテーションの効果は明確には示されません。
リハビリテーションの効果を検討するため、入棟時と退棟時のBarthel Index*を比較しました。
脳血管障害(1a) | 下肢骨折等(2) | 廃用症候群(3) |
入院時 退院時 | 入院時 退院時 | 入院時 退院時 |
その結果、症例数の多かった3つの疾患群すべてで、Indexは有意に改善しており、リハビリテーションの効果が確認できました。
Barthel Indexとは
1955年来、米国メリーランド州の慢性疾患の病院であるMontebello State病院、Deer‘s Head病院、Western Maryland病院で、
ケアが自立していない神経筋、または筋骨格系の障害をもった患者の能力を評価採点し、経時的にテストし、PTのDorothea W.Barthelが開発し、
1965年 Dr Florence I. MahoneyによってMaryland State Medical Journalに発表されたADL評価法の1つ
食事、移乗、整容、トイレ動作、入浴、移動、階段昇降、更衣、排便コントロール、排尿コントロールの10項目100点満点で評価
*Mahoney FI, Barthel DW: Functional evaluation; the Barthel index. Md Med State J 14: 61-65, 1965