平成24年度 集計結果
回復期リハビリテーション病棟(2東) 平成24年度集計結果
平成24年度(H24.4.1~H25.3.31)の入棟患者様のまとめ
性別 | 年齢 | ||
男性 | 21名 | 男性 | 79.0歳(57-90) |
女性 | 48名 | 女性 | 82.2歳(41-100) |
総数 | 69名 | 平均 | 81.8±10.7歳 |
疾患別入棟者数
項目 | 男性 | 女性 |
脳血管障害(高次脳機能障害含む) | 10名 | 19名 |
下肢骨折 | 5名 | 19名 |
廃用症候群 | 6名 | 10名 |
平均在棟日数101.8日(n=67)
疾患別平均在棟日数
疾患名 | 在日数 |
脳血管障害(高次脳機能障害含む) | 133.9日 |
下肢骨折 | 76.6日 |
廃用症候群 | 78.5日 |
転帰(退院の状況)
同期間での退院患者様の状況です。
58%の患者様が御自宅、社会福祉法人もしくは老人保健施設等へ退院しています。前年度は41%であり、若干の退院率の向上が認められます。当法人として医療法人では、回復期、慢性期医療、そして老人保健施設を担当、社会福祉法人では慢性期介護と認知担当しています。高齢化に向けた社会において、地域包括ケアの一翼を担うことを目指しています。在宅が困難である患者様に対しても“地域包括ケア”と“連携”を通じて多様な退院状況となっています。
リハビリテーションの効果を検討するため、入棟時と退院(退棟)時のBarthel IndexおよびFIMを症例数の多い下記3郡で比較しました。
Barthel Index
入棟時 退棟時 入棟時 退棟時 入棟時 退棟時
(paired t-test)
Barthel Index*とは
1955年来、米国メリーランド州の慢性疾患の病院であるMontebello State病院、Deer’s Heed病院、Western Maryland病院で、ケアが自立していない神経筋、または、筋骨格系の障害をもった患者の能力を評価採点し、経時的にテストし、PTのDorotheaW.Barthelが開発し、1965年DrFlorenceI.MahoneyによってMarylandStateMedical Journalに発表されたADL評価法の1つ食事、移乗、整容、トイレ動作、入浴、移動、階段昇降、更衣、排便コントロール、排尿コントロールの10項目100点満点で評価します。
*Mehoney FI, Barthel DW: Functional evaluation; the Barthel index. Md Med State J 14: 61-65, 1965
FIM(Functional Independence Measure)
入棟時 退棟時 入棟時 退棟時 入棟時 退棟時
(paired t-test)
すべての項目に有意差が認められ、入棟時と出棟時のBI・FIMの点数には違いが認められました。御高齢者が多い当院ですが、患者様の状況に応じて適切なリハビリを重点的に提供しています。
FIMとは
Functional Independence Measure の略。介在量の測定を目的としたADL評価法。食事や移動などの「運動ADL」13項目91点および「認知ADL」5項目35点で評価します。
HDS-R(長谷川式簡易評価スケール)
入棟時 退棟時 入棟時 退棟時 入棟時 退棟時
(paired t-test)
HDS-Rでは、廃用症候群以外の脳血管障害等と運動器において入棟時と退棟時の点数に有意差が認められました。