平成21年度 集計結果
平成21年度(H21.4.1~H22.3.31)の入棟患者様のまとめ
入棟者総数
性別 | 年齢 | ||
男性 | 31名 | 男性 | 77.7歳(48-88) |
女性 | 47名 | 女性 | 84.6歳(60-98) |
総数 | 78名 | 平均 | 82.0±8.2歳 |
疾患別入棟者数
項目 | 男性 | 女性 |
脳血管障害(高次脳機能障害含む) | 12名 | 12名 |
下肢骨折 | 6名 | 28名 |
廃用症候群 | 11名 | 6名 |
その他 | 2名 | 1名 |
平均在棟日数93.8日(n=78)
疾患別平均在棟日数
疾患名 | 在日数 |
脳血管障害(高次脳機能障害含む) | 127.9日 |
下肢骨折 | 76.2日 |
廃用症候群 | 90.4日 |
転帰(退院の状況)
同期間での退院患者様の状況です。
56%がご自宅、社会福祉施設もしくは老人保健施設等へ退院しています。このグループは治癒もしくは軽快退院と考えられますが、ご高齢の方が多いため在宅復帰率は47%です。
15%は、他院を含む介護療養施設へ転棟もしくは転院しています。ADLの改善はみられますが、麻痺等の残存のため自宅等での生活にはまだ困難があるグループと考えられます。
30%は、さらに医療的なケアが必要とされ医療病棟へ転棟しています。近年の入院患者様の重症化を反映した結果となっています。
リハビリテーションの効果を検討するため、入棟時と退院(退棟)時のBarthel IndexおよびFIMを症例数の多い下記3群で比較しました。
Barthel Index
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入棟時 退棟時 | 入棟時 退棟時 | 入棟時 退棟時 |
Barthel Index*とは
1955年来、米国メリーランド州の慢性疾患の病院であるMontebello State病院、Deer‘s Head病院、Western Maryland病院で、ケアが自立していない神経筋、または筋骨格系の障害をもった患者の能力を評価採点し、経時的にテストし、PTのDorothea W.Barthelが開発し、1965年 Dr Florence I. MahoneyによってMaryland State Medical Journalに発表されたADL評価法の1つ。食事、移乗、整容、トイレ動作、入浴、移動、階段昇降、更衣、排便コントロール、排尿コントロールの10項目100点満点で評価します。
*Mahoney FI, Barthel DW: Functional evaluation; the Barthel index. Md Med State J 14: 61-65, 1965
FIM(Functional Independence Measure)
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入棟時 退棟時 | 入棟時 退棟時 | 入棟時 退棟時 |
(paired t-test)
FIMとは
Functional Independence Measureの略。介在量の測定を目的としたADL評価法。食事や移動などの「運動ADL」13項目91点および「認知ADL」5項目35点で評価します。
症例数の多かった3つの疾患群での比較検討では、すべての群でIndexの改善がみられ、リハビリテーションの効果が確認できました。