平成16年度 集計結果
平成16年度(H16.4.1~H17.3.31)の入棟患者様のまとめ
入棟者総数 79名
男性 37名
女性 42名
年齢
男性 77.1歳(54-95)
女性 82.4歳(64-100)
平均 79.9±8.6歳
疾患別入棟者数 | 男性 | 女性 |
脳血管障害(1-a) | 17例 | 11例 |
脊髄損傷(1-b) | 1例 | 2例 |
下肢骨折(2) | 3例 | 19例 |
廃用症候群(3) | 14例 | 10例 |
3に準ずる病態(4) | 1例 | 0例 |
平均在棟日数 142.4±55.8日(n=78)
疾患別平均在棟日数
脳血管障害(1-a) | 145.1±53.6日(n=28) |
脊髄損傷(1-b) | 177.3±0.6日(n=3) |
下肢骨折(2) | 142.2±49.8日(n=22) |
廃用症候群(3) | 140.4±62.3日(n=24) |
その他(4) | 14日(n=1) |
転帰(退院の状況)
同期間での退院患者様の状況です。
約4割がご自宅もしくは老人保健施設等へ退院しています。このグループは治癒もしくは軽快退院と考えられます。
残りのほとんどは、他院を含む介護療養施設へ転棟もしくは転院しています。軽快してもご自宅等での生活にはまだ困難があるグループと考えられます。
しかし、この分析からは回復期リハビリテーション病棟で行ったリハビリテーションの効果は明確には示されません。
リハビリテーションの効果を検討するため、入棟時と退棟時のBarthel Index*およびFIM**を症例数の多い下記3群で比較しました。
Barthel Index
脳血管障害(1a) | 下肢骨折等(1b) | 廃用症候群(3) |
入棟時 退棟時 | 入棟時 退棟時 | 入棟時 退棟時 |
(paired t-test)
FIM(Functional Independence Measure)
脳血管障害(1a) | 下肢骨折等(1b) | 廃用症候群(3) |
入棟時 退棟時 | 入棟時 退棟時 | 入棟時 退棟時 |
(paired t-test)
症例数の多かった3つの疾患群での比較検討で、すべての群でIndexの有意な改善がみられ、リハビリテーションの効果が確認できました。
Barthel Index*とは
1955年来、米国メリーランド州の慢性疾患の病院であるMontebello State病院、Deer‘s Head病院、Western Maryland病院で、ケアが自立していない神経筋、または筋骨格系の障害をもった患者の能力を評価採点し、経時的にテストし、PTのDorothea W.Barthelが開発し、1965年 Dr Florence I. MahoneyによってMaryland State Medical Journalに発表されたADL評価法の1つ
食事、移乗、整容、トイレ動作、入浴、移動、階段昇降、更衣、排便コントロール、排尿コントロールの10項目 100点満点で評価します。
*Mahoney FI, Barthel DW: Functional evaluation; the Barthel index. Md Med State J 14: 61-65, 1965
FIM**とは
Functional Independence Measureの略。介在量の測定を目的としたADL評価法。食事や移動などの「運動ADL」13項目91点および「認知ADL」5項目35点で評価します。